モンテッソーリ教育の数の分野には、個別で行うものと複数で行う活動があります。
2~4名のグループで4桁の足し算から掛け算。5歳児のグループが足し算を始めた初期は、ビーズを落としたり、集中力が続かず、うっかり繰り上がりを忘れたりと時間がかかっていましたが、ぴたりと正解が出るという達成感を味わうと、子どもたちは、協力して取り組むようになりました。
足し算に自信がついたところで、4桁の同じ数字を3人に与え、同じ数のビーズを合わせるという掛け算を紹介しました。計算の面白さに気づいたところで、”点遊び”という活動を紹介しました。彼らは一つ一つ自分のペースで取り組みます。
グループで計算した問題を別の教具”点遊び”でひとりで行う。同じ問題を隣で違う教具を使って行っている。「あれ、同じ答えになってる!」
モンテッソーリ教師の仕事は、活動の面白さに気づかせ、子どもが自ら取り組んでみたいという心を刺激すること。
でも、「4ケタの計算ができること」の先にあるもの。
これらの計算が、生活にどのように役立つか? なぜ、学ぶのか?
彼らがやがて持つ疑問にどんなふうに応えていくか。
それがモンテッソーリ教師の腕の見せ所だと思う。
生涯にわたって熱意にあふれた学習者になるための体験ができる環境を作っていきます。
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