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執筆者の写真Birdie(松本正明)

絵を描くこと ”Starry Night"

モンテッソーリスクールでの絵を描く時間 Art work in the Montessori Classroom

彼は5日ほどかけて、絵を完成させた。モンテッソーリクラスは異年齢混合クラス(2.5歳から6歳まで)なので、絵を描いたり、色を塗ったりする技量は人それぞれで、興味や活動に集中する時間も違う。

ヴィンセントの画集を出しておいたところ、彼は見たことのある絵だったようで、いろんな話をすると、よく知っている。翌日、いくつかのヴィンセントの塗り絵を用意しておいたら、”Starry Night”を塗ってみるということになった。彼は黙々と色鉛筆を走らせ、息継ぎのように休憩し、また、色を塗っていく。「明日、続きをします。」と言って、活動を終え、ガーデンに出た。翌日は朝から塗り始めたが、すべてを完成させることはなかった。大人は「続きはどうなった?」と声をかけそうになるが、控える。彼はいろんな活動をはさみながら、色を足していく。

数日後に出来上がった。静かな街の夜空に輝く星たちがほんとにきれいです。


彼の絵を見ていた子が、私も塗ってみたいと始めました。

「色を塗りたい。」「絵を描きたい。」「工作をしたい。」「生き物を探したい。」

幼児期に自分のしたいことが存分にできることって、大事だと思う。


みんなと同じテーマで一緒に始めて、決められた時間で仕上げる絵の時間より、好きな時にいつでも描くことができる時間のほうが楽しい。

誰かに、させられた絵より、ワクワクした気持ちで描いた絵のほうが、素敵だ。


将来、彼らが大人になったとき、ワクワクした気持ちで仕事に取り組んだり、自分の意志で社会に貢献したり、誰かを感動させられる人になってほしい。

(注)最後の2枚の写真は、ラグビー応援のためのチームフラッグを保護者のボランティアが子どもたちと作っている様子です。私たちのスクールでは保護者にお願いするお手伝いも「ぎむ」ではなく、「たのしむ」が基本です。

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