top of page

モンテッソーリスクールの言語教育(1)

モンテッソーリ教育の言語分野は子どもの発達段階、特性や心理面に配慮された方法で行われ、子ども自身の実際の体験と結びつけて、語彙の拡充、自己表現や対話などの活動が行われる。言語分野も子どもが主体で、ひとり一人のペースで体系だった行程で習得していく。


今回はその中の一つ、「コマンドゲーム」(命令文を読む)という活動を紹介します。


モンテッソーリクラスでは「Clap Your Hands」(Lorinda Bryan Cauley)という本を   グループタイムの時に読み聞かせてきた。ほぼ、3歳児から6歳児まで、この本にある命令文が理解できて、読めば、アクションができるようになったので、先週、6歳児に「絵本の命令文を短冊に書き写してみよう」と提案した。

そして、それだけじゃつまらないので、「動詞はそのまま使って、目的語を替えたり、副詞を付け加えたり、形容詞を足してもいいよ。」と伝え、「例えば、Walk on the line. Touch a flower. Eat grapes.なんてどう?」とスクールで子どもたちが実際にできること、したことがあることを、教師が例題を作ってみた。


「じゃ、どんなふうに線の上を歩く? slowlyってつけたらどんな感じになるかな?」

「flower の前にbeautifulってつけたらどうだろう?」

この6歳児には、ここまで言えば十分で、彼の頭は働き始めたようだ。

彼はオリジナルのコマンドを作って、楽しそう。

読んだ時の仲間の様子を想像しているのでしょうか?



このように、子どもが主体的に「やってみたい」と思わせるのが、モンテッソーリアプローチで、第2言語も自分の体験や自分がする行為で楽しく、遊びながら言語を身に付けていくことができる。”教え込む”英語は自分の体験にないことだったりするので、なかなか身に付きにくく、忘れやすい。まずは、自分が日常的にしていること、自分が伝えたいこと、知りたいことが表現できるように、ガイドしていきます。


閲覧数:107回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Komentáře


bottom of page