モンテッソーリ教育の基本は”子どもに自由を与える”ということ。
ひとり一人の子どもによる自己選択による活動を大切にします。
ある初秋の1日の様子を紹介します。
*流れや活動内容を紹介するために同日でない写真も含まれます。
9:10
早い登園の子どもたちがやってきます。挨拶をして自分の身支度を終えるとスクールの手伝いを一つします。魚の餌やり、タオルをたたむ、花の手入れ、カレンダーを替える、鉛筆を削るなど。これを終えると、自分で選んだ活動(これをお仕事ということもあります)をします。ガーデンに出て花を摘んだり、遊んだりすることもあります。私たちのスクールでは、1名の教師が外に行ける場合は半数の子どもがガーデンで活動をすることができることになっています。
10:00
次のグループが登園してきます。
子どもはそれぞれ自分のしたい活動を選び、取り組みます。教師はその日のレッスンプラン(それぞれの子どもが次に取り組む活動・課題を作成しています)を持っていますが、子どもたちの様子を観察しながら、新しい活動を提供する(誘う)機会を考えています。
毎朝2~3時間の子どもの自由選択よる活動の時間があり、子どもはそれぞれ自分のペースで存分に取り組むことができます。活動に集中した後には、ガーデンに出たり、読書コーナーでちょっと一息という姿も見られます。
11:45
「そろそろ集まりの時間ですよ。」というベルが鳴らされると、教具の片付けをはじめ、早く片付けた子どもは話を聞くための椅子を並べます。季節の絵本を読んだり、歌をうたったり、身近な出来事の話をしたりします。活動を午後にも続けたい子は教具をそのままにしてランチの後に取り組むこともできます。
12:00
手を洗って、みんなで机を合わせて、ランチを食べる用意をしていただきます。
天気の良い日はみんなで相談して、ガーデンのデッキスペースで食べることもあります。
12:30
早く食べ終えた子どもは、歯を磨き、静かな活動ができます。
12:45
ベルが鳴って掃除が始まります。それぞれ役割分担をして掃除をします。
12:55
午後は自由活動を続けることもありますが、グループゲーム、近所の散歩・ゴミ拾い、公園に出かけたり、ガーデンで遊んだり畑仕事をするなど様々です。この日は、ミュージカルチェア(椅子取りゲーム)をしてから、ガーデンで壬生菜の種をまき、終わりに最年長児が英語の絵本を読んでくれました。
モンテッソーリ教育理念では教師は子どもが主体となって活動できる環境を整え、子どもが活動を選択する自由と時間を与え、援助すること。
私たちハミンモンテッソーリスクールは国際モンテッソーリ協会(AMI)の指針に沿ってスクールを運営していきます。大事なことの一つが、朝に2~3時間の子どもの自己選択による自由な活動の機会を与えること。これは年間を通して、毎日守られるべきことで、行事の練習や横割りの一斉活動(外遊びやリトミックなど)で妨げられてななりません。
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