
「学び」が始まるとき
チャイムが鳴って学びが始まるか、自分の鼓動が高鳴って始まるか。 ある土曜日の週末クラブの朝。ガーデンで、ある子どもとトマトの脇芽(主軸と枝の間に生える細い小枝)をとる作業をしていた時、大きく伸びた脇芽を見つけた。取り忘れられた脇芽には、黄色い花が咲いている。 「この脇芽を育ててみようか?」 花瓶に水を入れ、3本の脇芽を挿しておいた。 2、3日経った頃だろうか? そっと引き上げてみると、ちょろっと白い根が出ている。 1週間経つ(写真2枚目)と、かなりの量の根が生えている。 私はモンテッソーリクラスでも、このことについて発表し、「もっと増やしてみない?」と提案した。 これまで子どもたちと採取した脇芽は15本を超え、水やり、牛乳パックへの植え替え、地植えなどの世話をすることが日常になった。日々根が伸び、花がやがて実になり、水が足りなかった花瓶の脇芽は枯れてしまうこともある。自然は正直で、予想がつかない。 モンテッソーリクラスの3歳児から6歳児、放課後クラブ、小学生も参加する週末クラブのそれぞれの時間で、子どもが自主的に”脇芽増産”に関わる。私は活動の提